top of page

About Us

 地球には、実に多様な生物が共に生きています。人間もまたその一員として、他の生物と相互に関わり合い、支え合いながら存在しています。このような生命のつながりを、生物多様性と呼びます。フクロウは森林生態系の頂点に位置する生物であり、その存在は健全な自然環境の指標でもあります。フクロウを守ることは、森林に生きる多くの生物の生息環境を守ることにつながり、生物多様性の保全そのものに直結します。

 私たちは、フクロウが棲む豊かな自然環境を次世代へと引き継ぐため、「保護」「研究」「教育」の三つの柱を軸に、フクロウ保護プロジェクトを推進しています。フクロウの持つ魅力と象徴性を最大限に生かし、地域社会における自然保護への意識を高めるとともに、この取り組みを国内外へと広げていくことで、世界の自然環境が持続的に保全・育成されていく未来の実現を目指しています。

巣箱にいるフクロウのヒナに親が餌を運んできたときの写真

How the Project Began

 2015年の春、雨上がりの夕暮れ時、三重県四日市市に広がる鈴鹿山脈の山麓で、私は初めてフクロウの鳴き声を耳にしました。当時、私は三重県立四日市西高等学校の自然研究会の顧問として、生徒たちと共に里山での野外調査に取り組んでいました。

 四日市市は、かつて公害の歴史を経験した都市ですが、その教訓を糧に、現在では環境先進都市の一つとして国内外から評価されています。特に市の西部、鈴鹿山脈の山麓には、今もなお豊かな自然環境が残されています。

 フクロウは、古くから人々に親しまれてきた存在ですが、森林環境の変化や開発の影響により個体数が減少し、三重県では準絶滅危惧種に指定されています。
 フクロウの鳴き声を聞いた2015年、生徒たちは全国各地で行われているフクロウの巣箱設置活動について調査を始めました。そして、自らフクロウ用の大型巣箱を7基製作し、地域の地権者の理解と協力を得て、里山に設置しました。

翌年の春、その努力が実を結び、1組のフクロウが繁殖に成功しました。この出来事をきっかけに、高校生が主体となって進める「Ural Owl Project」は、本格的に歩みを始めたのです。

プロジェクトリーダーの写真

Project Leader / Representative
A Public High School Principal in Mie Prefecture, Japan

 県立高等学校に勤務する校長。約20年にわたり野鳥観察を続け、特に森林生態系の象徴的な存在であるフクロウに強く惹かれてきました。教育現場に立つ一人の人間として、高校生と共に生物多様性保全活動に取り組み、自然と科学、そして社会を結びつける学びの場を実践しています。

 本プロジェクトは、特定の学校活動としてではなく、地域や多様な主体と連携しながら進めている取り組みです。フクロウをシンボルとした保全活動を通して、自然を尊重し、自ら考え行動できる次世代の人材を育成し、その成果を地域から世界へと広げていくことを目指しています。

【Hiroshi tange】

bottom of page